自治体財政研究会in丸の内 「こどもにツケをまわさない!」
10月22日・23日の2日間にわたっての勉強会(残念ながら私は22日のみの参加)。その副題は「子供にツケをまわさない!」となっていて、参加者の中には、これに惹かれて参加した、という方もおられた。
議員になってはじめて「財政」についての議会質問を行ったとき、まず最初に財政局の担当者に聞いたのが「自治体財政を表す数値というものがいくつもあるけど、一体どれが千葉市の財政状況をあらわしているの?」という、素朴な疑問。今でもこの疑問、解けていないのだけど・・・。その後の夕張ショック以後、市民の方の自治体の経営状態への関心は格段に高まり、また財政健全化法の施行や公会計改革など、国からの注文も矢継ぎ早。しかも、いったいこれで何が変わるのか、多くの人が把握できているとは言えない状況の中、であるにもかかわらず。
講義の内容は
議員になってはじめて「財政」についての議会質問を行ったとき、まず最初に財政局の担当者に聞いたのが「自治体財政を表す数値というものがいくつもあるけど、一体どれが千葉市の財政状況をあらわしているの?」という、素朴な疑問。今でもこの疑問、解けていないのだけど・・・。その後の夕張ショック以後、市民の方の自治体の経営状態への関心は格段に高まり、また財政健全化法の施行や公会計改革など、国からの注文も矢継ぎ早。しかも、いったいこれで何が変わるのか、多くの人が把握できているとは言えない状況の中、であるにもかかわらず。
講義の内容は
・会計とは?税金はなぜ払う?公会計は何を伝えるべきか
・会計とは、人の能力を適切に評価して適材適所を実現するために行われた(4000年前の中国・越絶書)
・良い経営者とは株主との「利益を獲得する」という約束を守る経営者。利益獲得能力を測定し、見えるようにするのが会計情報(企業会計)
・税を扱う能力のない責任者に税を預けると、税は無駄に使われる。税を扱う能力のある責任者は税収の範囲で行政を運営する
・民主主義において課税の権利は、主権者の権利
・米国の独立は「同意なしに課税する」英国に対して「代表なければ課税なし」という課税の原則から
・フランスの人権宣言「税の負担には人民の承諾が必要だ」
・政府コストが税収以上で、不足分に対する備えがなければ公債を発行する。その負担は、代表を選ぶことができない将来世代負担。→子どもにツケを回す
・首長の貸借対照表上の資産と負債の差額が「将来の税金」
・地方財政法第5条:地方公共団体の歳出は、地方債以外の歳入をもって、その財源としなければならない。→ただし、次に続く但し書きで地方債を財源とすることができてしまっている!
・旧福間町町長の疑問「現在の財政制度は単年度現金主義。形式的な収支や短期的な指標だけをみて財政の良しあしを判断。これでは、財政上のストックがどれほどあり、これに対応して将来的にどの程度の収入があれば財政を維持できるのか、あるいは今の財政力でどの程度の事業を実施できるのか、などは判断できない」→町民の貸借対照表と町長の貸借対照表と成果報告書を作成
・将来税金をプラスからマイナスへ(徴収状態から還付状態へ)
・成果報告書→行政の提供するサービスの内容とそのサービスを提供するために発生したコストとそれを誰が負担したかを明らかにする→行政の仕事に値札をつける
・財政改革の成果を将来の税金という数文字の数字であらわすことができる
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