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平成20年第1回定例会
(提出年月日)平成20年2月19日
(提出会派名)市民ネットワーク

在沖縄米海兵隊員による少女暴行事件に関する意見書(案))

2月10日、沖縄本島において、在沖縄米海兵隊キャンプ・コートニー所属隊員による少女暴行事件が発生した。

女性、とりわけ少女に対する暴行は身体的、精神的苦痛はもとより、人間性を踏みにじる行為として断じて許されることではない。しかも、1995年の同じく米海兵隊員による少女暴行事件に対する沖縄全県、さらに全国からの強い抗議を受けて、沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会での検討を初めさまざまな対策が実施されたにもかかわらず、在沖縄米兵による凶悪事件は後を絶たず、ついに今回のような痛ましい事件が発生したことについて、米国側の責任はきわめて重大である。

さらに、この種の事件が発生するたびに指摘される「日米地位協定」の不平等性が、今回も重要な背景であることは明白であり、沖縄県知事を初め各方面より「日米地位協定の見直し」が求められているにもかかわらず、またしても見直しを否定した日本政府の責任も同じく重大であると断じざるを得ない。

また、既に沖縄県議会を初め、多くの沖縄県内自治体が政府に対する抗議と事態改善の意見書及び米国側に対する同趣旨の決議を可決している状況である。

よって、本市議会は国に対し強く抗議するとともに、沖縄県民の意思を最大限に尊重し、国内米軍基地の75%が存在する沖縄県民に負わせている米軍関連の事態の改善をするよう、下記の事項について強く求めるものである。

  1. 被害者及び家族への全面的な謝罪及び完全な補償を行うこと。
  2. 沖縄県民の目に見える形で、米軍人の綱紀粛正及び人権教育を徹底的に行うなど真に実行性のある具体的な再発防止策を講ずること。
  3. 在沖縄米軍基地の移送の整理縮小を図るとともに、海兵隊を含む米軍兵力の削減を速やかに推進させること。
  4. 不平等性が繰り返し指摘されている「日米地位協定」を根本から見直すこと。

以上、決議する。

平成20年  月  日

千 葉 市 議 会

  

■結果■

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