No.14

平成19年第3回定例会
(提出年月日)平成19年8月30日
(提出会派名)市民ネットワーク

パトリオット・ミサイル3配備の中止を求める意見書(案)

報道等で明らかなように、パトリオット・ミサイル3(PAC‐3)という迎撃ミサイルが、平成19年度中に自衛隊の習志野、霞ヶ浦(茨城県)、武山(神奈川県)基地に配備される予定である。PAC‐3は超高速で垂直落下してくる弾道ミサイルを直接破壊するとされているが、次のような課題が専門家より指摘されている。

第1に、周囲20km程度が守備範囲であるため、予測目標に合わせて移動することが原則である。その際私有地が使われる可能性もあり、住民の強制待避、発射時の物理的衝撃等、市民生活に多大な影響を与えるおそれがある。

第2に、弾道ミサイルがNBC(核、生物、化学)兵器である可能性が極めて高く、仮に命中したとしても、空中で破砕されたミサイルの破片は広範囲に落下することから、その被害は甚大なものとなる。

第3に、PAC‐3を配備した基地は、テロ攻撃の目標としてねらわれる可能性が高くなると考えられる。

こうした事態への対応は配慮されないままに配備が強行されようとしているのである。

本市に近接する習志野基地へのPAC‐3配備による千葉市民への影響は、はかり知れないことは明らかである。

よって、本市議会は国に対し、住民の生命と財産、市民生活を守るために、習志野基地はもとよりすべての自衛隊基地、在日米軍基地においてもPAC‐3配備の中止を強く求めるものである。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成19年  月  日

千 葉 市 議 会

  

■結果■

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