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平成17年第4回定例会
(提出年月日)平成17年11月22日
(提出会派名)市民ネットワーク

中部電力(株)浜岡原発プルサーマルに反対する意見書(案)

中部電力(株)浜岡原発では、プルトニウムとウランを混ぜて「混合酸化物燃料(MOX)」とし、燃焼させるプルサーマル計画が進められている。原発でウランを燃やした後に残る使用済み核燃料を再処理してつくられるプルトニウムは、高速増殖炉という特別の原子炉で利用するためのものであるが、高速増殖炉計画が頓挫しているため、抽出済みプルトニウムの消費対策としてプルサーマルが当面の主流とならざるを得なくなったものである。本来、軽水炉という普通の原発には必要のないものである。

1997年に明らかにされたプルサーマル計画では、2000年までに4基、2000年初頭に5基導入予定となっていたが、これまで導入されたところはない。

東海地震が近い将来に起こる可能性が高く、地震の巣の真上に立地する浜岡原発は、ほかの原発に比べても大きなリスクがある。浜岡原発のような沸騰水型軽水炉タイプの原発は、大規模地震の揺れで出力が不規則に変化し、出力暴走に至ることが懸念されている。そこにプルサーマル計画を持ち込むことは、原子炉の安全性をさらに低下させ、大災害を引き起こす危険性が高まることとなる。

さらに、地元自治体と電力会社が結ぶ安全協定に、国内16カ所ある原発のうち浜岡原発のみ重要な変更をする際の事前了解の規定がなく、11月19日の公開討論会でも住民から協定の見直しの声が上がっている。

よって、本市議会は国に対し、浜岡原発は大地震の起こる可能性が高い立地条件にあるため、プルサーマルを許可しないよう強く求めるものである。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成17年  月  日

千 葉 市 議 会

  

■結果■議会運営委員会にて審議された結果、本議会に上程されず。

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