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平成17年第1回定例会 
(提出年月日)平成17年2月16日
(提出会派名)市民ネットワーク
 
 
東海地震での浜岡原発震災を未然に防ぐ措置を取ることに関する意見書(案)
 
 

 昨年、新潟県中越地震、スマトラ沖地震津波と大きな地震災害が続いた。そこで心配されるのが東海地震である。この将来必ず起こると言われる東海地震の震源域の真ん中に位置するのが、静岡県にある浜岡原子力発電所である。
 浜岡原発5基の内2基は運転開始から30年近くたち非常に老朽化しており、これまでにも数回事故を起こしている。10年前の阪神大震災のような想定外の地震が近年相次いでおり、これが首都圏を巻き込んでの原発震災となった場合、その被害は甚大なものとなる。
我が国の災害対策は、災害対策基本法にしたがって組織された中央防災会議が最高の責任を持つものである。浜岡原発震災を未然に防止することは、中央防災会議の大きな責務である。しかし、これまでの中央防災会議では、浜岡原発震災についての被害想定と対策はいまだ取られていないのが現状である。
 浜岡原発震災が起きてから、原発震災防災対策を検討するのでは間に合わない。また、地震により緊急に運転を停止したとしても、核燃料を安全な温度に下げるには数ヶ月かかると言われている。東海地震の発生が予測される中、その真ん中に位置する浜岡原発の操業は極めて危険なことであり、操業を即刻停止することは大災害を未然に防ぐこととなる。 
 よって、本市議会は国に対し、惨事を未然に防ぎ多くの住民の命を守るため、東海地震が想定されている期間の浜岡原発の操業を停止するとともに、中央防災会議が防災対策基本法にしたがって浜岡原発震災を未然に防ぐ措置を取ることを強く要望するものである。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 
 

平成17年  月  日

千 葉 市 議 会  

 

■結果■議会運営委員会にて審議された結果、本議会に上程されず。
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