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平成15年第2回定例会                   
(提出年月日)平成15年5月29日
 (提出会派名)市民ネットワーク
 
 
重症急性呼吸器症候群(SARS)及び未知の病原体への公衆衛生対策の充実を求める意見書(案)
 
 

  アジアから世界各地に感染が広がった新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)は,重大な健康危害と脅威を人々に与え,その影響は世界経済にまで及ぶ懸念がある。SARSのみならず,近年,エイズ,O-157,エボラ出血熱など,これまで未知であった病原体が数多く出現しており,今後も新たな病原体の出現の可能性が指摘されている。世界のグローバル化が進む中,SARS及び未知の病原体による健康危害や社会的混乱を防止するとともに,感染症患者などの人権を守ることは緊急の課題であり,そのための公衆衛生対策の充実が不可欠である。

  よって,本市議会は国に対し,SARS及び未知の病原体への公衆衛生対策について下記の事項を要望するものである。

1、重症急性呼吸器症候群(SARS)及び未知の病原体の出現に備えて,病原診断や治療体制の充実を図るとともに,患者を収容する医療施設が,院内感染の発生などにより,施設内外への新たな感染源とならないための予防措置を徹底すること。
2、社会的混乱を防止するため,国民に対し正確な情報を迅速に伝達すること。
3、感染症新法の精神に沿い,感染症患者などの人権を尊重し,差別や偏見を排除するよう努めること。
4、空港などでの検疫体制を強化し,水際での浸入防止策を徹底すること。

 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 
 
 

平成15年  月  日

千 葉 市 議 会  

 

■結果■ 議会運営委員会にて審議された結果、本議会に上程されず
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