長谷川ひろ美

hiromi HASEGAWA

学校や保育所の耐震

 昨日、市の施設とくに学校施設と保育所の耐震結果について、市長宛の申し入れをしてきました。

この問題は、以前から何回も議会で取り上げられてきました。
特に学校施設についての耐震化が進まない現状にたいし、国が全国の危険な施設の件数を公表したことで大きくクローズアップされました。

柱と壁の強度をあらわすIS値(構造耐震指標)0.3未満は地震の時、倒壊、または倒壊の危険性が高いとされています。
市は0.4以下のモノは耐震補強の対象としていますが、0.3未満の危険な公共施設が多数存在していることについて、申し入れをしたものです。


6月の議会で、市民ネットはIS値0.3未満の学校施設について公表せよと求めました。
市の考えは、市民の不安をいたずらに煽ってはいけない、また今年度末には耐震化に向けての計画を作るのでそれに合わせて、数値も公表していくよう検討するとして、現時点では公表しないとしてきました。

7月に柏市でも朝日新聞社が情報開示を求め、開示しない理由はないとして数値が開示されたとの報道を受け、私も、早速千葉市に情報開示を求めたところ、7月30日に数値が示されました。

その結果、学校施設以外でも、特に保育所で0.00や0.005の施設があることがわかり、非常に驚きました。
特に低い、この2箇所の保育所については、現在保護者あて、説明会を開き他の保育所に移るよう働きかけているとのことです。
しかし命に係わることが、何年にもわたり情報を開示しない事で、結果として改修工事を今日まで放置させたことにつながっていたことは重大です。
情報を市民が知ること、そして予算を何としても作りだし、対処するようにしていかねばならないのではと思います。

また昨今、新潟県中越沖地震など地震が頻発しており、情報をきちんと市民が知り、いざというときにどの様に対処するべきか、対策をしていくべきではないでしょうか。

以下、申し入れ内容を添付したします。
               
                                                  2007年8月9日
千葉市長 鶴岡啓一様

公共施設の耐震対策についての申し入れ書
                   市民ネットワーク
                  小西由希子 常賀かづ子
                  長谷川弘美 福谷章子
                  山田京子  湯浅美和子

7月30日、市有建築物の耐震診断結果の情報公開についての報告をうけた。
その結果、6月に新聞報道があったIS値0.3未満の学校施設10ケ所に加え、保育所においては0.00と判定された花見川第1保育所をはじめとして、倒壊の恐れのある7施設があることが判明した。
市は、現在耐震改修促進計画を策定中で、今年度末に公表するとのことである。
しかし耐震診断は学校施設では平成7年に、保育所においては平成8年から13年に実施されたと伺っている。その時点で、市当局はこれらの施設の診断結果が危険なことを認識していながら、今日まで先延ばししてきたことはきわめて問題と考える。
特に学校や保育所は、日常的に子どもたちや市民が多数利用している施設である。情報も公開せず、しかも応急対策もしてこなかったこれまでの市の対応は、市民の命を守るという行政本来の任務から逸脱していたといわざるを得ない。
7月16日には新潟県中越沖地震があり、市民の災害への不安は大きく、屋内運動場をはじめとした避難所の公共施設整備は喫緊の課題となっている。しかし屋内運動場については、今後131ヶ所の耐震補強が必要とのことだが、これまで5ヶ所しか耐震診断がされていない。診断結果を見ると、IS値0.10のところをはじめ避難所として利用を危ぶまれるものばかりである。以上のことから、市民ネットワークは以下3点について要望する。

                 記

1、改築や耐震補強を必要としているもののうち、特にIS値0.3未満の公共施設については出来る限りの情報と今後の対応について早急に市民に示すこと。また避難所として位置づけられているもので危険性のあるものについて、情報を市民に周知し見直しをすること。

2、今日まで耐震対策が遅れた理由と責任について明らかにすること。

3、耐震診断や改修工事が速やかに推進できるよう十分な予算措置を国に求めること。
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