議会速報(2009年9月議会)2面

40年以上放置のツケは大きい、市営霊園の墓地台帳整備を急げ!

2か所の市営霊園には計3万7千区画ほどの墓地がありますが、荒れ墓地が目立つとの声があり、調べてみると、使用者の住所がつかめないためとわかりました。なぜなら、市では昭和40年から年間管理料を取っておらず、使用者台帳が更新されていなかったからです。また、個々の墓は別として、維持管理に市は年1億1千万円使っていますが、政令市で管理料を取っていないのは千葉市を含め4市だけです。
墓に対するニーズも時代とともに変わります。高価な石のお墓の需要は減り、承継者のいない人のためにも合葬墓が求められていますが、市の財政が厳しく、建設計画が進みません。合葬墓ができれば、無縁墓や霊園全体の整備も進みます。
40年以上も、なぜ使用者の所在を確認してこなかったのか疑問は解けませんでしたが、すでに開始している使用者台帳の整備を急ぎ、管理料の徴収についての検討と合葬墓の建設が進むよう要望しました。
また、高齢者のためにも平和公園への交通利便性の向上を求めました。(山田京子)

山田京子の議会質問&答弁全文

ーDV被害と児童虐待ー 被害者の立場に立ったトータルな支援を

DV被害と児童虐待は、周囲に気づかれないうちにエスカレートし、被害者が命や身体に重大な危害を受ける恐れがあります。
市のDV被害や児童虐待の受付対応件数は増加しており、全国的にも同じ傾向です。このような深刻な事態をうけ、法律も改正され自治体の果たすべき役割が明記されてきています。しかし千葉市の対応は他政令市と比較しても極めて遅れています。
DV被害者対策では、相談以外はほとんど県の女性サポートセンターに引き継ぐ、まさに県頼みの状況です。市としてのDV防止基本計画とDV相談支援センターの整備を求めました。他政令市のように被害者の立場に立ったトータルな支援に早く取り組むべきです。
児童虐待では、政令市中最後の設置となった子どもを守る地域ネットワークとしての地域協議会の運営の充実を求めました。答弁ではDVと共に一元的に対応する協議会とし、専門職の配置に努めるとのこと。今後の運営を期待するものです。

長谷川ひろ美の議会質問&答弁全文

排水都市から雨水都市へ

本年3月、JR王子駅にあるトイレの汚水が川に垂れ流されていたとの報道があり、その後の調査で千葉市でもJR幕張車両センターから浜田川への排水流入が発覚しました。誤接続のチェックや水質浄化に向けた取組について質問しました。
4月に下水道への接続を促す条例改正があったことにより、未接続9300件のうち500件が下水道に接続し効果がみられたこと、一定規模以上の単独処理浄化槽に対し合併処理浄化槽への転換を働きかけていくとの答弁がありました。せせらぎ水路については、将来も地域に愛される水路となるよう協議会での話し合いを計画段階から広く情報提供していくことを求めました。
今後は雨水の利活用が大切ですが、宅地造成によって雨水浸透面積は大きく減少しており、公共施設はじめ既存建物への雨水貯留槽及び雨水浸透ますの設置には数値目標を定めて推進するよう要望しました。
土木的な環境創出ではなく、休耕田を利用したビオトープづくりなどを広めていくことも求めました。(小西由希子)

小西由希子の議会質問&答弁全文

市民がどこまで関与できるか事務事業の見直し

千葉市では、平成13年度から事務事業評価を行っていましたが、三段階の相対評価がわかりにくく、評価結果を予算編成などにうまく活用出来なかったことから、20年度はこのシステムを休止していました。
今年度は、1,034事業から選定したいくつかの事業に関して外部評価を取り入れ、12月に評価結果を公表する予定です。10月6日に開催された外部評価員会において、すでに絞り込む事業について話し合われました。10月22日までそれらの事業について市民意見を聞き、その後10月23日から11月6日までの期間に公開ヒアリングが行われます。
効率化を目指しての絞り込みであるだけに、市民の関与は重要です。是非ともこのヒアリングの様子を見届けましょう。市民と職員との共同作業による評価ができるようになるといいですね。 (福谷章子)

現職議長逮捕!政治倫理条例策定と透明な議長選挙に向けて

 

9月3日、現職議長が恐喝容疑で逮捕されました。4月には現職市長が収賄容疑で逮捕・起訴されたばかりで、行政と議会のトップの相次ぐ逮捕という前代未聞の異常事態。
逮捕された小梛輝信容疑者を巡っては、3年前、市立千葉高の改築の際、市職員に対し声を荒らげ工事変更を迫った報道があり、市が「遺憾」を申し入れるという異例の事態となりました。当時、議会運営委員長であったため、委員長の辞職を求める動議が提出されました(市民ネットは賛成。残念ながら議会としては否決)。
そんな過去の経緯にも関わらず議長に選出した議会は(もちろんネットは反対!)、責任を受けとめ再生していかねばなりません。「議長・副議長等会議」が設置され、議長選挙のあり方を見直し、政治倫理条例の制定を目指します。原則公開となりました。注目して下さい! (湯浅 美和子)

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