議会速報(2007年9月議会)2面

民生委員の役割に配慮を

常賀 かづ子

今年12月、3年に一度の民生委員一斉改選が行われます。

地域の中では、認知症高齢者、高齢者虐待、孤独死、児童虐待、ひきこもり、不登校など新たな福祉の課題が生じ、福祉的援助や専門機関の対応が必要な世帯が増えています。また地域のつながりが希薄化し、援助を必要としている世帯の情報の把握が困難になり、個人情報やプライバシーに対する市民の意識が高くなるなど、実態把握がよりいっそう難しくなってきています。

今回の改選では、委員定数を41名増員し年齢要件も拡大されますが、地域の問題が複雑・多様化する中、民生委員に求められる役割は増え、市が期待するところも多く、やりがいがある反面、責任の重さゆえ負担感を感じ、一期で辞められる方もおられ、担い手不足は否めません。

負担軽減のため、兵庫県では、民生委員一人に対し協力委員2名を配置しているとのこと。また東京都では「(仮)民生・児童委員サポート制度」の創設が検討されています。 千葉市においてもまずは民生委員の生の声を聴くなど実態調査を行い、それぞれの役割の範囲を明確にし、民生委員児童委員協議会で十分協議を重ね、民生委員に過度な負担とならないよう配慮されることを要望しました。

「寝た子を起こすな」なんてもう古い!
ー専門家による性教育で思春期の子どもたちに支援をー

山田 京子

「14歳の母」というドラマが話題になりました。もう、性の情報は待ったなしで子どもたちに降り注いでいます。

千葉市で平成9年から始まっている、中学生の「ふれあい体験学習」「思春期教室」は、命の教育を中心にした性教育を助産師などから受けられる貴重な機会です。体験した子どもや保護者、教師からも好評なのですが、なかなか広がっていません。性教育バッシングの影響でしょうか。ですから、市役所内の連携、先生方の強い思い、学校側の理解が最低限必要です。

教育委員会は、性教育は教科などの中でおこない、これら事業の活用はあくまでも学校の判断に任せるという答えでした。自分を大切にする気持ちを育て、性被害を未然に防ぐためにも、教育委員会がもっと積極的に学校に活用させてほしい事業です。

産婦人科医家坂清子先生の「性教育は寝た子を起こしているのではなく、社会環境によってすでに起こされうなされている子を正しく起こしなおす教育である」という言葉をすべての大人にかみしめてもらいたいと思います。

一方、中学校に配置されたスクールカウンセラーはおおむね好評のようですが、週1日ではとても足りないので、相談日の増設を要望しました。

山田京子の議会質問&答弁

ちはなちゃんのまちづくりからもう少し大人のまちづくりへ
ー歩いてみたくなる街の緑のあり方についてー

小西 由希子

千葉市の街路樹は、植栽可能な道路にはほぼ整備が完了したとのこと。都市部の緑が年々減少する中、これからはそれをどう育てまちづくりに生かしていくか「みどりの質」を考えていくべき時です。街路樹の管理は、平成4年度から毎年(財)千葉市みどりの協会に委託(随意契約)しています。競争入札により造園事業者が独自のノウハウやアイデアを生かして、よりよい街路樹管理ができるよう提案しました。

強剪定を控えその樹らしい姿に伸ばすこと、また街路樹のオーナー制度(アダプト制度)についても検討してほしいと要望しました。

建物の色や看板の大きさなどに規制をかけるマイナスの景観配慮だけではなく、豊かな街路樹で街を包み込むプラスの景観創造の視点も大切です。

小西由希子の議会質問&答弁

ちょっと待った!公園にお金を使い過ぎ

蘇我スポーツ公園内に整備を進めている多目的広場とその付属施設を、21億4100万円で整備するという。今後も蘇我スポーツ公園は、防災公園として整備計画が目白押しで、総事業費は何と350億円。蘇我副都心構想には当初から疑問でもあり、この議案には反対です。

4月から駐輪料金が変ります

また、大量生産大量消費によって自転車の価値も下がり、放置の増加は盗難と安易な買い替えによる廃棄物化を助長しています。そこで、今まで放置されていた自転車を低利用率の駐輪場へと誘導し、良好な自転車走行環境を整備するのは緊急課題です。

今回、駐輪場の料金改定が行われますが、同時に細やかな撤去作業と啓発も必要です。また、改革による格差の拡大と市民生活の圧迫で、料金の値上がりは大変厳しいものです。急激な値上がりとならないような配慮を求め、条例の改定には賛成しました。(福谷章子)

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