議会速報(2007年6月議会)2面

生物多様性保全の視点から見た緑の保全

小西 由希子

来年洞爺湖町で開催されるG8主要国首脳会議で、国は「SATOYAMAイニシアティブ」を世界に向けて提案していくとのことです。

市では、野生動植物のレッドデータブックを平成23年までに作成する予定ですが、生物の多様性は人の手が加わることで維持されることから、自然保護だけでなく、生態系全体のネットワークを考え、街の緑や水循環、農林業とも合わせて考えていかなければなりません。多様性豊かな緑の保全に取り組むため、今後は、基礎的データをもとに、市民参加の推進や斜面林・保存樹林の保全、また開発にあたっては市の権限を拡大することも求められます。緑を守る条例の改正を提案し、検討するとの答弁でした。

環境配慮型農業への直接支払い制度など農政の方向性も変わってきており、今後は遊休農地の活用も合わせて農政が積極的にかかわる必要があります。また、緑の確保には、市の基金を活用したトラスト制度を提案し、市も意欲を示しました。

小西由希子の議会質問&答弁

ガス抜き骨抜きの中高層条例

福谷 章子

千葉市内で相次ぐマンション建設。多くの場合は住民と事業者との間に紛争が勃発します。何もマンション建設が悪いわけではない。住民が反対するのは、低層住宅地に隣接して容積率いっぱいに節操無く建てられる住環境破壊の高層マンションです。

千葉市では、住宅地に10m以上の建物を建てるには「中高層条例」に従わなければなりません。まず、看板を掲げて一定期間周知し、近隣住民に説明します。反対されたら市にあっせんをしてもらい、それでもダメなら調停委員会に調停を申し出ます。そして多くは合意を得ぬままに、ほとんど事業者の思う通りに建設が進みます。

千葉市では過去5年、中高層条例に則って調停案が出されたことはありません。一通りのプロセスを踏んで住民の怒りのガスを抜き、事業者には物申せぬ骨抜きで、結果的に事業者の立場を保護する条例なのです。これではいけないと、条例の内容と制度の多角的な見直しを求めました。

福谷章子の議会質問&答弁

やったモン勝ちは納得できない

山田 京子

「選管に電話しても、違反ポスターはそのまま。」「区の選管職員がルールを知らないのであきれた」など市民の怒りの声を聞き、通報に対する選管の対応を質問しました。すると、対応しているが、記録は取っていないとのこと。市民の声はどこへ消えてしまったのか・・・。そこで、通報記録をとることを提案し、選管からは今後記録方法を協議するという回答を得ました。また、一般市民の中には、例えば「選挙ポスターが少ないが、熱心にやっているのか」とか、「選挙中電話をかけるのは違反では」など法律を知らないため、誤解している方もいますので、選挙公報に、ルールを掲載してみてはどうかと提案しました。しかし、「一部の候補者が不利にならないよう細心の注意が要るので、大変難しい。しかし、他の選挙関連広報紙に、載せることはできるので検討したい」ということでした。ほんの少し前進したとはいえ、やったモン勝ちはやはり納得できません。

山田京子の議会質問&答弁

食い物にされてよいのか、介護保険

長谷川 ひろ美

訪問介護事業最大手のコムスンですが、不正な指定申請や報酬請求が発覚し撤退することが決まりました。千葉市内にも22事業所がありますが、このうち抽出6事業所を監査し、4ヶ所で不適切な請求をしていたというのですから驚きです。

介護保険の利用者は、2000年のスタート時より約2倍となり、規制緩和の流れの中、営利を目的とする介護ビジネス事業者が急増しました。結果、介護を食い物にした事業者の拡大発展を許してきてしまったわけです。

40歳以上の方からの保険料や税金で支えられる介護保険ですが、保険料が値上がりし市民の負担は増える一方です。またヘルパーを始め介護サービスを支える方たちの給与は低くほとんど非常勤で、正社員では採算がとれない現状です。

安心した福祉の実現のため、国は制度の検討を早急にすべきです。また市が県と共に再発防止に向け、チェック体制を強化するよう求めました。

今年度 ネットの代理人が所属する委員会

  常任委員会 その他委員会など
小西由希子 総務委員会 議会運営委員会 都市活性化対策調査特別委員会 廃棄物減量等推進審議会
常賀かづk 保健下水委員会 大都市税財政制度・地方分権調査特別委員会 都市整備公社評議員会
長谷川ひろ美 都市消防委員会 都市計画審議会 競輪運営委員会 都市整備公社評議員会
福谷章子 環境建設委員会 議会運営委員会 農業委員会
山田京子 経済教育委員会 都市活性化対策調査特別委員会 保健所運営協議会
湯浅美和子 保健下水委員会 大都市税財政制度・地方分権調査特別委員会 水道事業運営協議会

今年度の正副議長・委員会委員長などのポスト取りは、5月の臨時召集時に行われた。無意味としか言いようのない時間が流れたのは、例年と同じ。事前に充分な時間があるのだから、会派内の意見を統一してから臨むべきだ。選考が始まってから「会派内で意見の調整がつかない」なんて言わないでほしい。また弱小会派といえども発言権はあるわけで、正副委員長・農業委員会委員など、検討しなければならないポストの4年間延べ数を、各会派へ勢力に応じて割り振るなど、合理的民主的な検討もあっていいと思う。

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