平成19年第2回千葉市議会定例会の速報

莫大な財産の取得には反対です

「財産」が負担へ・・・

常賀 かづ子

中央第6地区(扇屋ジャスコ跡地)に建設中の市街地再開発ビル「Qボール」の全貌が見えてきました。
このビルの1・2階には民間事業者が入り、3階から15階までは市の公共公益施設(子育て支援館・子ども交流館・科学館・中央区保健福祉センター・ビジネス支援センター)が入ります。このビル全体の85%を千葉市が占めますが、今回の議案はそのうち保留床部分を約131億円で取得し、市の財産とするものです。
そもそも中央第6地区については、当初(H3年)より土地取得の不透明さなどの問題点が議会でも議論されてきました。市民ネットワークでは、再開発事業については施設の必要性や情報開示のあり方に疑問を持ち反対の意思表示をしてきました。
 このビルの用地費を含めた総事業費は432億円。今後の維持管理費と、指定管理委託料など運営経費は、5施設合わせて年間約10億円。H17年度までの新5カ年計画の中で、新規に整備された24施設の維持管理費が年間8億9000万円ですから、この5施設の維持管理費がいかに大きなものかがわかります。今後の市債の償還や維持管理経費まで含めると、なんと30年間で900億円近くかかる「財産」なのです。市の財政を圧迫し続ける要因となっていくものであり、納得できるものではなく反対しました。
しかし結果として議案は賛成多数です。今後は、これだけの多額の税金をかけたことを肝に銘じ、その機能をしっかりと使いこなしていくよう、提案し続けたいと思います。

常賀 かづ子の議会質問全文&答弁

膿を出し切った(?)職員互助会

小西 由希子

 
市が職員互助会に返還請求等したもの
不当な家賃徴収 約1億円
補助対象事業以外の事業に充てられた補助金 約1億7千万円
必要がなく返還されるべき補助金 約3億2千万円
合計(利息を含む) 約7億円


職員互助会の現存補助金(資産)(6月20日現在)
貸付事業特別会計 11億7500万円
厚生施設建設及び整備積立基金 1億9000万円
別途積立基金 2300万円
合計 13億8800万円
              

「不適正補助の責任の所在は」との問いに、市は「前例踏襲に甘んじてきた組織全体にあり、今後コンプライアンスの徹底に努める」との答弁でした。まずは膿を出し切った職員互助会補助事業。互助会では、しばらくは補助金申請せず、現存補助金を福利厚生事業にあてるとのこと。今後は馴れ合い体質を一掃し、緊張感を持って対応するよう求めました。市の補助金執行の適正さを再度見直すことを提案しました。

政務調査費「公開」にむけて

湯浅 美和子

議員の第2の報酬といわれ、その不透明な使用について全国で物議をかもしている政務調査費。千葉市でも遅ればせながら、9月の条例改正にむけ、幹事長会議で話し合いが続いています。協議ポイントは、報告に添付を義務付ける領収書の金額、除外経費を認めるか、領収書は原本か写しか、また議長への調査権の付与、閲覧規定、市長への領収書の送付、そして条例の施行日。これまでに、領収書の金額と条例施行日以外は、合意を見ています。当初、事務所費・人件費を除外経費とし、議長の調査権に期限を設け、閲覧規定は整備なし、としていた自民党も折れた形。領収書金額は、自民5万円・公明1万円、その他の会派は「全て公開」を主張。市民からの指摘もある中、改正を検討しているのです。「全面公開」が当たり前でしょう!

はいってびっくり 初めての議会

山田 京子

びっくりしたひとつ目は、職員と議員の関係。長年の慣習なのでしょうか、職員は議員に気を使いすぎます。まして、先生などと呼ばれてしまえば、どんな人でも、知らず知らす、「偉そうに」になってしまう予感がしました。市民ネットが控え室に「先生と呼ばないで」と張り紙をしてきたのは、大切なこと。議員自身にとってもよいことだと思います。協働の立場で市政に関わっていきたいものです。 そしてふたつ目は、議論ができない議会であること。常任委員会は審議の場であるにも関わらず、質疑と意見表明の場でしかありません。議員同士の意見のやりとりもほとんどなく、職員からの反論もできない大変窮屈な場であることを、実感しました。「やっぱり変えなきゃ!議会」

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