令和5年3月7日
山田京子
市民ネットワークを代表し、2023年度当初予算案に賛成の立場から意見表明を行います。
新年度は、千葉市基本計画の中で第1次実施計画の初年度となり、「みんなが輝く 都市と自然が織りなす・千葉市」の実現に向けた取り組みが始まります。
人口減少と少子高齢化、地球温暖化に伴う気候変動や新興感染症のリスク増大、テクノロジーの進展等の中においても「未来のまちづくりに向けた戦略的視点」や「まちづくりを進める力」を踏まえた取組みが積極的に計画事業に位置付けられ、予算化されました。
歳入では市税収入の回復が見込まれたものの、健全化判断比率を考慮した市債の活用が求められ、歳出では新型コロナ対策や物価高騰への対応などの財政需要が見込まれたことから、予算編成は難航したことと推察致します。
新年度予算案の審査に当たっては、市長の提案理由の説明や、予算審査特別委員会などを通じ、財政の健全化の維持、脱炭素など環境への配慮と持続可能性に重点を置いた取組がされているか、市民福祉向上のためマイノリティであっても市民の意見を反映した施策展開がなされているか、情報公開と市民への周知方法は適切であるか、などについて慎重に検討してまいりました。
その結果、感染症対策をはじめ、防災・減災対策の強化や脱炭素社会の実現など持続可能な社会に向けた取組み、および、これまで長年、会派として要望してきた、24時間365日相談できる重層的・包括的な支援体制が整備されること、医療、健康づくり、子育て支援施策の推進、教育環境の充実など、市民生活への施策が進められていることを評価致します。
また、地域経済の活性化や都市の魅力づくり、市民自治を進める取り組みなど、人口減少の局面においても個人や事業者から選ばれる都市となるための事業に予算が配分されていることが確認できました。
さらに、市民の意見や要望を集約した市民ネットワークの2023年度予算編成に向けての要望に対し、一定の取組がされていることから、新年度予算案を評価すべきと判断いたしました。
今後、政令市移行期に建てられた市有建築物の再整備が必要な時期となることから、多額の財政需要が見込まれます。再び財政難に陥らないよう、健全化に向けての取り組みの継続を要望し、会派の意見表明といたします。