討論

12月15日
 山田京子

市民ネットワークの山田京子です。会派を代表いたしまして、市長提出議案の全てに賛成の立場から、発議第16号については、反対の立場から討論 を行います。

発議第16号については、千葉市市民自治によるまちづくり条例に「対等な立場で」という文言を加える提案ですが、この条例は、2008年に制定された「千葉市市民参加及び協働に関する条例」を2020年に全部改正したものです。当初からアンケートやワークショップ、「市民主役のまちづくりの実現に向けた検討会」などで様々な市民がかかわり、長い時間をかけてつくった条例であり、文言は表に出ていないまでも、市と市民が対等な立場で協力しあうことについては、共通理解の上で作成したものと認識しています。この文言のみで、現時点で条例改正する必要性はとても低いと判断し、発議には反対いたします。

以下、賛成いたします議案の幾つかについて意見を申し上げます。

  
●議案第126号令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)について
今年度新型コロナウイルス感染症にかかる予算額は、ワクチン接種費用や子育て世帯への生活支援特別給付金、高齢者施設等PCR検査費など、補正予算第11号までの合計で262億円となっています。また、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金については、本年度の交付額は約36億円です。昨年度からこれまでの交付額は約119億円を見込んでいるのに対し、活用見込み額は約118億円となっています。今後も国からの交付金を最大限活用して、市民に必要な事業を着実に推進することを求めます。

それでは、具体的な事業について意見を述べます。

●議案第126号 令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中

 イベント中止等による事業費の減額について
東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピック競技大会について、中止・変更した事業について減額補正を行うものです。大会が1年延期となり、さらに無観客開催となったことで、残念ながら都市ボランティアが大会期間中に活動することはできませんでした。しかし、市の職員が培った市民ボランティアの育成や組織運営に関するノウハウは大切にすべきです。チーム千葉ボランティアネットワークの今後に活かすよう要望いたします。

●議案第126号 令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中
千葉市民会館再整備事業について
新たな市民会館の建設候補地といてJR千葉支社跡地を選定したことから、同地における複合建築物内での再整備に係るJR東日本への基本設計業務委託の債務負担行為を設定するものです。             
今回の議会で、他の会派からも市民会館への質問や意見が様々出ましたが、それだけ、市民にとっては、関心のある大切な財産なわけです。
今回、JRの土地に建てること、JRのビルの中に入ることで、どうしてもJRの意向を無視できないという事は理解できますが、JRにとっても、遠くからこの会館に、お客様が来ることで収益はあがるわけですから、使いやすく、素敵な市民会館をつくることはJRの営業にもプラスになるはずです。市が、JRの顔色をうかがうことなく、正々堂々と、交渉を進めてほしいと思います。
そして、市民と一緒に、計画を作り上げてほしいと思います。特に、芸術文化に関わる市民活動を長く続けてきた団体、そして、現市民会館が、バリアフリーでないという理由で、芸術文化に触れることが難しかった障がいのある方たちの声を反映させるために、しっかり意見交換をしていただきたい。また、ホールだけではなく、市民活動の拠点としても使えるよう、100人規模の会議室の設置や市民活動支援センターの移転も検討していただきたい。
加えて、以前から市民ネットワークが要望していた、駅近くへの男女共同参画センターの移転についても、市民会館の移転と合わせて実施できないか、検討することを求めます。

●議案第136号 指定管理者の指定(千葉市民活動支援センター)について
  および
議案第126号令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中   
千葉市民活動支援センター施設管理運営について
指定管理が始まって、三期目となるわけですが、こうした中間的役割を担える団体が少ないため、指定管理者を公募しても、1団体のみの応募という状況が続いています。
市民活動が活発でなければ、中間組織も生まれにくいと考えます。また、千葉市は、広すぎて、市全域ですと、一般市民の活動が見えにくいというのが難点です。
他市の様子を見ていますと、人口規模の小さい市は、市と市民活動団体とのあいだで顔の見える関係ができて、行政職員との繋がりも濃くなり、地元に密着した活発な活動ができているようにみえます。千葉市内でも素晴らしい活動があるのは確かなのですが、どうしても、見えにくいため、「こんな活動があるんだ。自分も加わろう」という気になる市民が少ないのではないかと思います。
今後は、やはり、区の単位での、市民活動支援センター機能を作っていっていただきたい。指定管理者のかたは一生懸命やってくださっているとおもいますが、市でひとつであり、場所も狭いなか、できることが限られます。色々な団体が、普段から交流できるスペースがあることも必要だと思います。
少なくとも、市も関わって、各区で活動を紹介しあう交流会を開催することはできると思いますのでぜひ次年度からでも実施を検討してください。

●議案第 126 号・令和3年度千葉市一般会計補正予算(第 11 号)中
特定不妊治療支援事業について
次年度以降、特定不妊治療は保険適用となる見込みですが、その範囲は未だ確定していません。今後は保険適用外部分の助成や、不妊で悩まれている方の心のケアの拡充など、市独自の積極的な支援も検討することを求めます。

●議案第 126 号・令和3年度千葉市一般会計補正予算(第 11 号)中
小児慢性特定疾病医療支援事業について
小児慢性特定疾病をお持ちのお子さんは病気も症状もさまざまで、年齢や立場で悩みも変わってきます。保護者も将来的な子どもの自立について不安を抱えている方が多いと思います。そのような方が悩みを相談できる「小児慢性特定疾病児童等自立支援事業」を、医療支援を受けていない方にも積極的に広報し、お子さんや保護者の心のケア等、必要な支援を充実させることを求めます。

●議案第126号令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中
 平和公園拡張建設事業について
平和公園の最後の区画が整備されることになりました。近年、代々お墓を継承することが難しくなっており、お墓のあり方も変わってきています。今は合葬墓や樹木葬が人気とのことですが、この先、どういう流行が訪れるかわかりません。
平和公園は、自然に囲まれた、素晴らしい公園墓地ではありますが、車無しで訪れるのはむずかしく、免許を返納した高齢者等は足が遠のきます。また今後、若い世代が、そこに墓を求めることが減っていくことが予想できます。市民ニーズに変化はないか調査し、必要があれば計画を見直す等、柔軟な整備に取り組むことを求めます。平和公園ならではの「売り」も探しながら、時代にあったお墓の形に柔軟に対応できるよう、アンテナを高くしていただきたいと思います。

●議案第139号指定管理者の指定(千葉市子育て支援館)
  および
議案第126号令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中
   子育て支援館施設管理運営について
子育て支援館も、公募であるにもかかわらず、複数の事業者からの応募がない状況が続いています。現在の指定管理者に遜色があるわけではありませんが、ながいこと、同じ状況が続くと、市にも、管理者にも緩みが出てきてしまうことを懸念します。
子育て支援館の管理以外の大きな仕事であるファミリー・サポート・センター事業は、依頼会員と提供会員の現場が目に見えないだけに、事業の進捗、市民の声をしっかりと把握する必要があります。
子育て中の保護者のよりどころであり、この制度が使えないと、公的には他に頼るところはほとんどありません。
忙しい中の申請手続きについては、簡便さを求める声がたくさんありました。少しずつ改善されているようですが、今後も利用者の声を聞きながら、寄り添いながら使いやすい制度に変革していってください。また、提供会員の発掘にも力をいれることを求めます。

●議案第137号 指定管理者の指定(千葉市富田都市農業交流センター)
  および
議案第126号令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中
  富田都市農業交流センター施設管理運営について
新型コロナウイルス感染症の影響を除けば、利用者数が伸びていると聞きました。私も若葉区に住んでいますが、富田に行くというと、「小さな旅」気分に浸れます。千葉市にもこんな素晴らしいところがあったと再認識して貰うにはちょうど良い場所だと思います。今後も自慢できる場所であってほしいことからいくつか要望いたします。
まず、指定管理者である地元の農家のメンバーが固定化しているとすると高齢化の心配があります。今後は、新たな人材の登用を行って、幅広い年代のアイデアも入れた運営となるよう、指定管理者に働きかけてください。
次に、初めて訪れる人のための配慮がもう少しほしいです。わかりやすい案内看板や、農産物のお土産品の充実などが必要です。来た人が、ちょっとしたことで、がっかりしてしまわないよう、配慮をお願いします。
また、せっかくある研修室が有効活用されるべきです。もっと活用の呼びかけも必要ですし、予約がないときは、休憩室に使えるようにするなど、柔軟に考えることを要望します。
加えて交流センターという名前が示すように、訪れた人と、地元の方との交流のさらなる充実をお願いします。
最後に、原田池ほとりに立っている白蛇(はくじゃ)伝説の看板が汚れていました。更科中学校で作成と書いてありましたが、これも綺麗にできるようご検討ください。

●議案第126号 令和3年度千葉市一般会計補正予算(第11号)中
蘇我スポーツ公園用地取得費
蘇我スポーツ公園施設整備費
蘇我スポーツ公園スケートパーク等管理運営
および
議案第141号 指定管理者の指定
     (千葉市蘇我スポーツ公園スケートパーク等)について

今回議案に上がっているスケートパーク場の整備が終わると、蘇我スポーツ公園全体がようやく完成します。
20年もかかって総額330億円を投じた施設となりました。97万人の人口で割りますと、1人あたり、約34,000円分になります。利用してもしなくてもそれだけ税金をかけた施設だということをおぼえておきたいと思います。
整備が始まった当時、蘇我は千葉の3都心のひとつとされ、街の賑わいを生み出すとされましたが、果たしてどうだったでしょうか?地元の活動も有ると聞きますが、千葉市全体からみると、まだスポーツや音楽フェスなどに関わる一部の市民しか、その恩恵に浴していないのではないかとも感じてしまいます。
できあがった以上は、市民が充分使いこなせる施設にしていくことが大切です。スケートパークについての周知をはじめ、日頃スポーツに関心が薄い人にも、しっかり情報を届け、利用を活発にしていくことを求めます。

 

●最後に
2005年に指定管理者制度が始まって、今年で16年になります。指定管理となる施設も順次増え、2021年4月時点で151施設となっています。今回、6件の指定議案が提出されました。指定管理というと、複数の団体が応募することで、団体同士の良い意味での競争原理が働くというメリットがあるはずでした。しかし、今回はひとつも競争のないケースでした。
うち2件は、非公募であり、残り4件はすべて、1団体のみの応募でした。

公的施設は、その多くが、収益の少ない事業のために、民間事業者の参入は難しい部分はあるとはおもいますが、このように、非公募や、競争のない状況が多いと、何のための指定管理制度なのかと思ってしまいます。

良心的で、力のある事業者もいるのは確かですが、応募が1団体では、仮に、不適切な管理運営が見られて選びたくなくなった場合でも、その事業者に頼むしかなくなります。したがって、常に、一定の距離を置きつつも、より良い事業を目指してお互いが向上していけるよう、指定管理者との関係を築いてほしいと考えます。

また、事業によっては、非公募を公募に変えたり、指定管理というあり方そのものを見直す必要がある場合も出てきます。いったん指定管理になったからと言って、かたくなに続ける事の無いよう、見直しが必要になった場合には、引き返す柔軟さをもつことを求めておきます。    

 


 

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