意見表明

2019年10月3日

松井 かよ子

市民ネットワークを代表して平成30年度決算議案について認定の立場から意見表明をおこないます。

決算の審査にあたっては、はじめに、財政健全化プランの取り組みを検証する観点からおこないました。第3期財政健全化プランの初年度である平成30年度の決算は、前年度に引き続き改善がみられ、一般会計では実質収支を24億円確保し、市債残高も9791億円となり、1兆円以下に抑えることができました。実質公債費比率、将来負担比率も順調に下がっています。市民の理解を得ながら、収支改善の取り組みを進めてきたことを評価します。

次に、各々の事業が市民生活の向上に資する内容と効果を有していたかの観点です。高齢化の進展により、扶助費の増大が続いています。投資的経費の割合が下がる中でも、まちづくりや子育て・教育など将来に向けての施策に取り組んで来た様子が窺えたことから、平成30年度の歳出歳入については、おおむね均衡のとれた財政運営がおこなわれたと判断いたしました。

課題もあります。基金から一般会計への貸付残高は、市債管理基金等の4基金で約257億円となっています。基金本来の目的が果たせるよう、特に、新庁舎整備が本格化しつつある市庁舎整備基金については、早期の返済が必要です。また、病院事業については、医業収支の改善などにより、3年ぶりに資金不足が解消されるなどの結果が出ています。しかしながら、持続可能な病院経営のためにも、引き続き改善への取り組みを求めます。

そのほか、

 

などを評価します。

各々の事業についての情報公開をすすめること、財政状況を市民にわかりやすく示して理解を得ること、市民生活の向上に資する事業を着実に推進することを求め、市民ネットワークの意見表明といたします。

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