意見表明

長谷川 ひろ美

市民ネットワークの長谷川弘美です。会派を代表し、平成22年度の予算議案に賛成の立場から意見表明を行います。
まずはじめに、先ほど提案された組み替え及び修正動議についてですが、共産党案の大型開発の見直しの道筋などには共感するものの、全ての内容に賛成にはいたりません。また自民党案では、過去の予算への対応をただした質問への答弁には納得できるものではありません。公明党案には先ほども述べました。いずれの動議修正案にも賛成することが出来ないことを申し上げます。

市民ネットワークは、議会においてこれまでずっと予算には反対をしてまいりました。中央第6地区、蘇我臨海部開発などの大型公共事業優先施策を見直すこと、すなわち将来世代にこれ以上の負担を残さず、身の丈にあった財政運営とし、市民生活にシフトした市政に変更することを求めてきたわけです。しかし開発優先で、建設事業債など大量に発行しつづけた千葉市は、市債残高は1兆円をこえ、将来負担比率政令市ワースト1位、実質公債費比率ワースト2位という政令市でも最悪の財政状況に陥りました。

従来の市政を継承せず、財政危機を市民に明確に示し、財政健全化に全力で向き合うことを訴え、誕生したのが熊谷市政です。来年度予算編成にあたり、まず300億円にも上る収支不足への対応が迫られ、基金もそこをついている千葉市においては、市民生活に配慮しながらも手をつけざるを得なかった、見直しの具体案が示されました。個別事業については予算審査特別委員会でも議論が戦われましたが、しかし、これでも退職金20億円、国民健康保険の赤字繰り出し金28億円は予算化できておらず、今後の経済状況によっては市税収入の落ち込み、扶助費の増大なども予想されます。このような中での厳しい結果となったことを財政健全化への道筋とあわせ、十分に市民に理解を求めていくことこそが重要であると考えます。熊谷市長に託された、財政再建に真摯に取り組んだ予算案であること、また医療介護子育てなどの分野への予算の重点化がなされ、情報の開示と市民参加で、透明で公正な市政にむけての推進が図られていることを評価し賛成の意見表明といたします。

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