討論

長谷川ひろ美

市民ネットワークの長谷川弘美です。会派を代表して、議案第167号工事請負契約には委員長報告に反対の立場で、また請願第9号花見川第一保育所の耐震対策にかかわる仮説保育所の早期建設を求める請願には賛成の立場で討論いたします。
まずはじめに、議案第167号の工事請負契約についてです。これは、千葉市営住宅 宮野木町第一団地第一期建替事業のB・C工区にかかわる建築工事です。 S37年からS41年にかけ建設された宮野木第一団地の老朽化に伴う建替事業で、6月議会で議決したA工区に続く事業です。できるだけ早く市営住宅の建て替え工事は推進されるべきとは考えますが、以下2点の問題を指摘し反対といたします。

まず1つ目に、高落札率についてです。今回の、契約金額は6億6045万円で落札率は97.54%と高い落札率でした。また入札にあたり1社が失格、1社が辞退となっています。 この間の市営住宅の落札率ですが、仁戸名団地建て替えでは平成16年10月工事その1が98.73%、17年1月のその2が97.59%、17年5月のその3が98.32%、そして宮野木団地の19年6月A工区が92.11%で、今回BC工区が97.54%です。
全国市民オンブズマン連絡会議は、落札率95%以上は「談合の疑いがきわめて高い」と指摘しています。しかし常任委員会で市は予定価格を事前に公表しているのであるから、高い落札率でも適正な入札と判断しているとの説明で、問題視していません。 予定価格が非公開である場合、どうしても業者がその価格を知りたがり、いわゆる官製談合の弊害があったわけですが、市は予定価格を公開することで、競争性が働くのではなく、なぜ落札率が下がらないのか、業者間での談合はないのかなど疑問点について、きちんと調査をするべきではないでしょうか。
この間高落札率の件数が多いことが指摘されているにもかかわらず、平成16年度からの建設工事等入札制度検討会の議事録を見ましたが、制限つき一般競争入札や電子入札の導入拡大など制度を変えていっているにもかかわらず、高落札率についての対策検討の動きのないのは疑問です。他市では入札率95%以上、あるいは90%以上となった入札については高落札率入札調査を実施するなどで透明性を確保しているところもあります。低入札価格調査制度で、建設工事の質について問うのであれば、高落札率入札も公正な競争性が確保されたのか否かを調査するべきではないでしょうか。あらゆる部門で税の無駄遣いのないよう予算の見直しがかけられている現在、公正な競争が働くよう、更に透明性をたかめ市民理解を得ることが必要です。

2点目は六価クロムが検出された点です。この工事に隣接する、A工区の工事現場の土壌から、環境基準の約3倍の六価クロムが検出されました。基準値以上の六価クロムはセメント系固化材による地盤改良工事を行い、その土壌検査の確認を行い、結果10月に検出され、その後の広域での調査をした結果11箇所中、6箇所から基準を超えて検出されました。千葉市では現在、別の専門業者による土壌の詳細調査を依頼し実施しているところです。
今議案B・C工区の地盤改良工事はA工区と工法が違うとのことですが、六価クロムが検出された原因が、はたしてセメント系固化材によるものなのか、ほかにも原因があるのか、いまだ究明されていない現状で、 B・C工区の建替事業を進めることについては不安がぬぐえません。また本議案との関連性もあるA工区の情報であり、10月時点で分析結果がでていたわけですから、遅くとも議案研究の段階で説明し、十分に検討すべきところですが、議会への情報の開示が遅かった点でも問題があったと考えます。

次に請願第9号 花見川第一保育所の耐震対策にかかわる仮説保育所の早期建設を求める請願についてです。耐震診断結果がIS値0.00であること、すぐに分散転所、保育所は休止することなどが保護者に示されたのが本年8月です。この請願は公表されてから4ヶ月以上経過しているにもかかわらず、いまだ倒壊の危険性のある保育所で子供たちが保育されていることから、一刻も早く仮説保育所の用地を確保し、早期に建設を求めたもので全会派一致で採択されています。今議会で、現保育所を簡易耐震し、保育しながら敷地内に仮説を設置していくこと、これは当初の市の説明から2転3転した結果ですが、決まったようです。

市民ネットワークでは、改築が必要な花見川第一保育所はじめ同時期に対応を始めた幕張第2保育所、そのほかの5保育所への対応があまりに遅いこと、早急なる対応を求めてきました。しかし請願にもあるように、この間の市の対処の仕方に保護者たちの苛立ち、疑問が寄せられるなど多くの問題があったと思います。 最近やっと部長さんが説明会にいかれたと聞きました。働きながら子育てをし、何度も話し合いの場を持ち、生活ぎりぎりのところで動いている保護者の皆さんに、もっと早く局長はじめ責任者が出向き、市が全力を挙げて動いているという姿勢を示すべきではなかったでしょうか。一刻も早く解決していくということからは程遠いといわざるを得ません。
今回の請願の採択は花見川第一保育所問題の始まりでしかありません。今後架設工事、そして改築が必要とされていることから、「改築をするものから民営化を図る」とする市の考え方からすれば、正にその対象となり、民営化は保護者の不安となっています。 長年にわたり危険な情報を開示せず、子どもの安全性を先送りとしてきた市の対処のまずさがあります。これ以上父母の混乱を招いたり、市への信頼を損ねることのないよう進めていくことが必要です。
以上で討論をおわります。

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