意見表明

小西 由希子

市民ネットワークを代表しまして、2004年度決算のうち、議案第165号 一般会計決算、議案第177号 市街地再開発事業特別会計決算、議案第184号 水道事業会計決算に不認定の立場から意見表明をいたします。

三位一体改革の影響等により、地方財政は極めて厳しい状況です。
実質収支比率、経常収支比率、公債費負担比率など、財政状況を示す指数はいずれもきびしい値となっており、財政の硬直化や後年度の負担が著しくなっております。基金からの繰り入れは、100億にのぼり、ようやく黒字を保っている状況です。
今後、交付税や臨時財政対策債の増加の見込みのない中、遅ればせながら財政運営健全化計画策定がなされます。様々な財政状況を市民にわかりやすく示すための、財政白書を作るなどし、過去のハコモノ・開発行政をきちんと総括し、積極的に情報を開示して、住民の理解と協力を得、財政運営を進めていくべきであると考えます。

モノレール事業については、昨年度行われた経営改善と延伸についての調査も、いまだ報告書があがっていない段階ですが、位置付けの明確でない経営検討協議会において、すでに延伸ありきの検討が進んでいるのは納得がいきません。負担を負う市民の意見を充分聞くと同時に、市全体の交通政策を含めて検討すべきと考えます。

西口再開発事業については、26年前に計画され、2回の変更が行われたもののいっこうに進捗せず、平成16年末までに517億の税金が投入されました。これ以上長期化させることは、財政的、経済的にも市民への負担は大きく非常に問題であり、計画の見なおしを求めます。中央第6地区については、四百数十億円という巨額の費用が一か所のビルに投入されることを重く受け止めるべきです。また、解体時にアスベストなどの状況が周辺地域にきちんと説明されたとは言えず、問題です。

ほうゆう学園については、16年度末の運営資金の借り入れなど指摘されており、まだまだ運営が改善されたとはいえません。どのような改善策がとられているのか施設運営の開示を市が責任をもって指導することを求めます。

第三次拡張事業の水源取得費の総額は、181億円です。計画時の人口給水量予測など、下回る現状を認識し、本当に使われることになるのか、疑問のある水源、浄水場建設も含めた見直しを求めます。

以上、市民ネットワークの意見表明といたします。

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