1、まちづくりの中の緑と水について
小西 由希子
 本町小学校や仁戸名小学校、松ヶ丘中学校など都川に近い学校の総合学習のお手伝いをさせていただいたことがあります。「自然の不思議を知ろう」というゲームの中で、「川の周りの森や野原にいるかもしれない、またはいるといいなと思う動物で、あなたがなってみたいと思う生き物はなんですか」、と尋ねた時、最も多くの子どもたちが挙げる生き物は何だと思いますか?
 それは、リスです。正式にはニホンリスといいます。千葉市にリスがいるのというかたもいらっしゃるかもしれませんが、野生のリスは泉自然公園など市内数箇所で確認されています。しかし実はもっと市街地に隣接したところにニホンリスは確認されているのです。それが、都川総合親水公園(仮称)予定地です。本年、県内哺乳類研究の第一人者でいらっしゃる県立匝瑳高校の濱中先生により、ニホンリスの生息が再度確認されました。都川河畔のオニグルミを食べ、巣づくりの為に川のそばの斜面林にはえるアカマツの木の皮を利用している痕跡が確認されたのです。
 都川は、中流域の一部を除いたほとんどの流路で川幅を広げ直線化する河川改修がおこなわれています。しかし、丹後堰のすぐ上流部には蛇行した川岸にハンノキやオニグルミの大木が茂り、市レッドリストの最重要保護動物に指定されているホトケドジョウが生息し、リスの餌場ともなっている旧河川が残っているのです。ここに総合親水公園(仮称)の建設が予定されています。
 現在県では都川流域懇談会が開催され都川の河川計画が策定されていますが、計画の一部に見直しがなされ、親水公園予定地内の旧河川の一部が残されることになりました。旧河川の保存は、学識経験者の方々がこれまで長く主張してこられ、また市民ネットワークでも何度か議会で要望してきたものです。
 本年公園の基本計画作りが行われています。そこで質問致します。

1. 都川総合親水公園(仮称)基本計画について
(1)都川総合親水公園(仮称)周辺の緑と水辺の特性をどのようにとらえていますか?

(2)都川総合親水公園(仮称)の周辺の緑と水辺の持つ特性を公園計画にどのように反映させる計画ですか?

(3)都川総合親水公園(仮称)整備事業において、千葉市で作成したレッドリストをどのように活用していくのでしょうか?

  次に、水辺再生について伺います。
昨年度市が作成した「水辺再生基本プラン」の中で、「千葉市の水辺存在量は、他政令都市の中で最低である」と明記されています。平成9年に策定し、まちづくりのなかの緑と水辺のあり方について現在もバイブルのように扱われている「千葉市緑と水辺の基本計画」でも、景観や環境保全の面だけでなく、市民の豊かな生活の視点からも、水辺の大切さは強調されているところです。
  市民の森など緑の保全は進められてきましたが、水辺の保全はまだまだ不十分な状態です。こうした意味から、都川などの河川や、谷津田の湿地、土水路などの一般排水路は、水辺として大変貴重なスペースといえるでしょう。
 中でもこの都川総合親水公園(仮称)は42haを超える公園で、市が建設する最後の都市公園ではないかとも考えます。市街化区域に隣接し、豊かな自然が残るこの公園への市民の期待は大きなものがあると思います。

  そこでおたずね致します。
(1)都川総合親水公園(仮称)のもつ緑と水辺の機能は、都市公園としてまちづくりの中でどのように位置づけていくのでしょうか?

(2)谷津田における水辺(一般排水路)はどのように再生していくお考えでしょうか?
2、児童センターを含めた子ども・親子の居場所について
1).親子の居場所について
 千葉県の次世代育成行動計画作りのためのタウンミーティングが11月6日、ハーモニープラザでおこなわれました。私も実行委員として参加させてもらいましたが、このタウンミーティングに先立ち行われた事前アンケートでも、子育て世代の育児中の孤独感は依然として根深いものがあり、親と子の気軽に集える場所、しかも、そこには的確なサポートのあることの必要性が浮き彫りにされました。
 住んでいるところから近い場所に、安全で、安心できる場所・空間が求められています。行政が何かをしてあげるのではなく、子育て中の親たちが思い思いに活動できる場所や、自助活動に対し、公的なサポートが求められています。
 児童センター建設のため、中央第六地区扇屋跡地ビルの取り壊しがはじまりました。児童センター開設後の利用についてお尋ねいたします。
  親子の居場所、自主活動の場所として、子どもの利用が少ない平日の昼間などに子育てグループに調理室を開放して、離乳食や子どもの肥満防止の料理教室など食育の自主講座が開催できるようにするなど、子どもに限らない、柔軟な使い方もできるといいのではとの地域の方の声もあります。利用の仕方について、お考えをお聞かせください。

  また、親子が歩いていける身近な場として、また、異世代交流できる場として、公民館やいきいきセンター・いきいきプラザなどの活用が効果的と考えますがいかがでしょうか。

2)子どもの居場所
 .次に、子どもの居場所としての児童センターについてお伺いいたします。
 市民の多くの期待を背負って運用が開始される児童センターですが、どのような子どもたちに、どのように利用してほしいとお考えでしょうか。基本的なお考えをお聞かせください。

  また、児童センターは、児童福祉法に則って設置される児童館ではないようですが、児童福祉施設最低基準を満たして「児童の遊びを指導する者」を配置すると聞いています。
 近年子どもたちの抱える問題は多様化しており、不登校や障害などさまざまな状況の子どもに対する知識と理解のある人にいてほしいものです。子どもの求めに応じて遊び相手になったり、場合によっては干渉せずに子どもを見守れる人の配置を求めますが、求められる職員の資質についてはどのようにお考えですか。

3)地域の居場所について
 先に述べた次世代育成タウンミーティングの第3分科会では、『地域における子育て支援 ・ 子ども支援』について話し合いが行われました。千葉市内で様々な趣旨や目的をもって子育て支援をしている人たちと、それを受けて子育てをしている若い世代が一堂に集まり、それぞれの立場で意見を出し合い、大変充実した話し合いがおこなわれました。
 種々の報告から、子育て支援のためのあたたかく、ユニークで、様々な活動があることがわかりました。また、子育て世代も当事者としてサービスを受けるだけでなくこれらの問題に積極的にかかわっていこうという姿勢を持っていることもわかりました。
 子育て世代の抱える悩みを解決するには、父親をはじめ家族の積極的な子育て参加ももちろん大切です。しかし、それだけでなく、地域での子育て支援活動団体の力も大きな助けになると思うのです。これらを生かすシステム作りも必要と考えますが、行政サイドでは、これらの地域活動をどのくらい把握しておられるのでしょうか。

 話し合いの中では、こうした地域で活動する子育て支援の市民活動について、団体間のネットワークの必要性もあげられました。団体間の連携をとっていけば、もっと活動が広がるのではないでしょうか?また、活動団体間のネットワーク作りや、そのための意見交換、交流の場作りについてお考えをお聞かせください。

  さらに、協力したい、あるいはサポートしてほしいといったときに、どこに相談して情報を得たらよいかわからないといった声もありました。
地域子育て支援についての情報の収集や公開についてはどのようにお考えですか?

  また、支援者のための支援の必要性も提案されました。
ボランティア講座、リーダー講習会などを行政が積極的に開催したり、教育プログラムをもつ市民団体の活動を行政が支援していくお考えについてお聞かせください。
3、残土埋立事業について
 今年は、近年になく台風が多数上陸し、全国のあちこちで河川の氾濫、土砂の崩落等の災害が起きました。関東地方でも、9月に入って秋雨前線が停滞したり、10月には、2回も台風が直撃するなど、大雨に見舞われ、そのために地盤が緩むなど、千葉県内でもあちこちで土砂崩落を目にします。
 さて、市内の残土埋め立て事業において、完了報告書が未提出の現場では、今年の大雨によりいくつかの箇所で土砂が崩落し、大変危険な状態となっています。特に10月8日から10日にかけて直撃した台風22号により、若葉区の現場においては、埋め立てた土砂が大きく崩落し水路を塞いでいるとの報告を地元の方から受けております。

そこで、以下についてお尋ねいたします。
 水路を塞いでいる現場については、すでに復旧したのでしょうか。

  また、このような状態では、今後も崩落の危険性があると思われますが、どのような対策を進めていかれるのでしょうか。

  完了報告書が未提出の残土埋め立て現場や現在進行中の事業について、今後の指導はどのようにお考えでしょうか。
2回目
1、まちづくりの中の緑と水について
  河川法の改正により、環境や生態系に配慮し、また市民が水辺に親しめるよう工夫した河川整備の取り組みが行われるようになりました。下水道局でも、これまでの下水道整備に加え、水辺再生の視点から水辺の保全・復活・創造にも取り組むことになりました。今後この分野の施策は広がっていくことと思いますが、生態系や環境またまちづくりについて専門的な知識をもった職員を配置する必要があると思いますが、将来的にどのようにお考えなのかお考えをお聞かせ下さい。

  また、今後市内の水辺を確保していくためには、まちづくり全体の中で水辺の価値の見直し、重要性を一層認識する必要があると考えます。環境局で策定した「谷津田の自然の保全指針」を生かして、谷津田の一般排水路整備や放棄水田の手入れがおこなえるようにするなど、ソフト施策をハード事業に実現するための関係部局間の連携についての工夫はどのようにお考えでしょうか。事前協議や計画アセスなど、具体的にお示し下さい。
3回目
1、 まちづくりの中の緑と水辺
仮称都川総合親水公園周辺の緑と水辺の特性について、水田や低湿地、斜面林、自噴井、千葉市レッドリスト掲載の動植物の生息などをあげていただきました。人口92万人の政令市の市街地隣接地にこれほどまでに豊かな生態系の残されたエリアがあり、総合公園として整備されることは大変意味のある事業であり、これらの特性を十分生かした公園建設に大きな期待を寄せるものです。公園予定地は、以前は自噴井によって豊かな水に潤された田んぼの広がる田園地帯でした。どこにでもある都市公園ではなく、千葉市らしさ、なつかしさを感じさせる千葉の原風景としての田園景観を大切にした、自然と歴史に触れられる公園になることを期待するものです。
市民が身近に自然に触れあえる空間として計画されているようですが、自分の責任で自由に遊ぶ空間、すなわち冒険遊び場(プレーパーク)としての機能をもたせたり、子どもたちや市民が米作りの体験ができる実験田を備えることなどもできたらいいなと思います。
また、公園基本計画の策定と並行して、埋土種子による発芽実験の取り組みを提案したいと思います。これは、湿地を堀り込んで水を張ると、土壌に埋もれた植物の種子が長い歴史の眠りから覚めて発芽するというものです。手賀沼では、たまたま沼のそばに掘り込んだ窪地に雨水がたまり、埋土種子の発芽によってほとんど絶滅した手賀沼の固有種ガシャモクが出現しました。都川周辺でも、現在ではみられなくなったミズオオバコ等千葉市レッドリストに掲載される貴重な水田雑草の種子が発芽する可能性は大変高いと多くの研究者が指摘しております。遊水地としてすでに掘削が進められている右岸側で、ぜひこの取り組みを行っていただきたく提案させていただきます。
基本計画案ができた後、パブリックコメントを聴取することと思いますが、ぜひ市民への説明の機会を十分とって多くの市民意見を聴取し生かしていっていただきたいものです。
また、市内には植物や動物が好きで市内をあちこち歩き、生態や生育環境などに大変詳しい在野の研究者や愛好家の方々が多くいらっしゃいます。公園計画策定時のみならず、公園完成後の維持・運営面でもこうした市民の力は大きな頼りになるものと思います。ぜひ専門的知識を持った市民とも協力して事業を進めていただきたいと思います。
谷津田の水辺の再生には、プランの理念を基におこなうとのことでしたが、プランの理念を実現するためには、千葉市の自然環境の特性やまちづくりにおける水辺の価値を十分認識・精通した職員によりおこなっていただきたいものです。法面に帰化植物のシバやイネ科の植物を吹き付けたものを多自然護岸などというようでは、真にその場の生態系を理解しているのか甚だ疑問です。また、水辺はそれだけで独立して存在するものではなく、周辺の緑すなわち斜面林や台地上の生態系と一体化しているというあたりまえのことを理解し再生プラン実現に生かしていただきたいものです。
公園づくりや水辺の再生は、関連する分野が多岐にわたっており、局と局を超えた連携を密におこなっていかなければ、保全の指針は絵に描いた餅でしかなく、ハード事業は一人よがりのまま走り出す危険性があるでしょう。
谷津田の保全は市長一押しの事業の一つでもあります。まちづくりにおける水辺の価値を再確認し、庁内で連携を密にして具体的な保全・活用に取り組むべきであると考えます。第二次五か年計画においては、水辺保全のための計画アセスにもぜひ言及していただきたいものです。
2、子どもと親子の居場所
 子どもや親子の居場所ということで、いくつか質問させていただきました。
 子どもが小さいとき、特にはじめての子どもの時などは、夜中に熱を出した子どものそばで看病していると、親子でぽっかり世の中から取り残されたような心細さにおそわれることがあります。子育て世代が交流できる場として、子育てリラックス館が大変好評で、毎日大勢の親子が利用しています。地域のサポートも少しずつ充実してきましたが、当事者同士の自助活動も活発におこなわれるよう、場の提供等を望むものです。児童センターの利用については、市単独で運営費用が出されるわけですから、年齢制限にとらわれない、柔軟な利用の仕方をぜひ考えていっていただきたいと思います。

  次世代育成タウンミーティングでは、子育て支援をしている人たちと、それを受けて子育てをしている若い世代が一堂に集まり意見交換をしましたが、こうした機会はこれまであまりなかったように感じます。このような取り組みもぜひ今後関心を持って支援していただきたいものです。

  おむつや離乳食など、手間のかかる子育て時代はあれこれと悩んでも、小学校に入り元気に学校に行ってくれれば親はそれでほっと安心してしまいます。しかし、子育てはこれからがまた正念場でもあるのです。

  50才で惜しまれてなくなった活動家の追悼文集を、県立千葉校時代の仲間が出されたという本を読みました。今とは問題意識や社会の情勢も全く違う30年も前のことですが、10代の多感な若者の心が書かれており、感受性の豊かさや揺れ動く若者の気持ちは今も変わらないのではと感じました。
  音楽を聴いても景色を眺めても誰かとおしゃべりをしても、彼らは私たち大人がどこかに置き忘れてしまったデリケートさで受け止めるのでしょう。自分はどうして生きているのだろうとなどと悩んで涙ばかり流していた高校時代を懐かしく思い出しましたが、恥ずかしながら目の前にいる高校生の我が子の気持ちはわかってやれていないのではないかと思います。
 つまずいている子、悩みをかかえている子、居場所のない子、自分を表現したい子・・・、一人ひとりみんな違った気持ちを持ったいろんな子どもたちがいます。のびようとする子には適切なアドバイスを、そっとしておいて欲しい子にはやさしく見守る気持ちを、そんな子どものことを真に考えてくれる人にいて欲しいものです。

  子どもの人権を守る活動をしているNPOによる子どもサポーター講座がおこなわれ、大変好評を博しています。地域には頼りになる専門的知識と経験を持った市民がたくさんいます。ぜひこんな地域活動がのびのびできる、そんな環境作りを望みます。
3、残土埋立事業について
 残土埋立現場の崩落が他区でも見られます。原因として、これまでの行政側の対応のまずさ、不十分さがあることも明らかです。一筋縄ではいかない事業者との対応もご苦労が多いこととは思いますが、事業者に対して腰の引けた対応をすることなく毅然とした対応を強く求めるものです。

  また、現場職員による指導で改善が見られない場合には、タイミングを失うことなく文書による勧告など対応を強化していってほしいものです。特に今回の現場は、市の財産である青道への土砂の崩落があり、市民の財産への明らかな侵害です。どうか職員の方々には、市民の利益の側に立った真剣な対応をお願い致します。

  今後もパトロールの一層の強化と、手遅れになることのないよう事前の適切で厳しい指導をおこなうことを求めます。

  今回の現場に置いて今後も改善の余地が見られない場合は、これからも継続して取り上げていきたいと思いますのでご対応よろしくお願いします。