反対討論

高野 晴美

市民ネットワークの高野晴美です。
会派を代表し、今定例会に上程されている
議案第75号、千葉市保育所設置管理条例の一部改正について
議案第76号 千葉市立幼稚園設置管理条例の廃止について
議案第86号 工事請負契約について(余熱利用施設新築工事)
議案第87号 工事請負契約について(余熱利用施設新築電気設備工事)
議案第90号 工事請負契約について(蘇我特定地区北側横水路改修工事(その2))
各委員長報告に反対の立場から討論いたします。

  まず始めに、議案第75号千葉市保育所設置管理条例の一部改正議案は、本条例から土気保育所の項を削除するというものです。土気保育所は「千葉市新5カ年計画」において増改築事業として計画されていましたが、増改築ではなく廃園にすることにより、土気保育所を選択した保護者の選択権は保障されず、保護者の意向に関わらず子どもたちを退園させなければなりません。人としての基本的信頼関係を築く年代の子どもたちにとっても、心を許した保育士との関係が切れるなど、環境の変化を強いられることから、この計画変更は大変大きな問題であると考えます。

  議案第76号千葉市立幼稚園設置条例の廃止議案は、昭和44年千葉市との合併により千葉市唯一の公立幼稚園として役割を果たしてきた土気幼稚園を、施設の老朽化と園児の減少を理由に廃園にするというものです。千葉市が従来より幼児教育は私立幼稚園に委ねてきたこと、事務事業評価の観点から見直しがなされたことも背景にあり、平成16年度末をもって廃園し、跡地利用も図られるとのことです。

 昨年11月に廃園通知の知らせが保護者のもとに届いてから廃園議案が提案されるまでの期間はわずか半年余りと、いかにも拙速でした。愛着を持ってそこに子どもを通わせている保護者のみなさんの怒りや落胆は察するに余りあります。11月の土気幼稚園ならびに土気保育所両園の廃園予告以来、あらゆる機会に廃園理由の正当性はあるのか、わたくしたち市民ネットワークでは質問をしてまいりました。しかし、残念ながら今回の提案は保育所の「待機児童解消」という目先の課題に振り回され、少子化対策の本質から大いにかけ離れたものであるとしか言いようがありません。
 また土気幼稚園における、幼児教育を私立幼稚園に委ねてきたという既成事実をもってしての、強引な廃園決定も、ひとえに経済効率性が背後に見え隠れし、豊かな子育てを求めて努力している保護者の心を踏みにじるものであります。
 その跡地に、定員を超えた在園児がいる土気保育所を廃園にして、民間の社会福祉法人に経営を委ねるというのは、入所児童の減少によって廃園された検見川保育所と大宮保育所の事情と全く異なります。
 以上により、拙速にして、子育てをしている当事者の気持ちが尊重されず、安心して子どもを生み育てられる千葉市の姿を遠ざけるような2議案に対して、反対します。


 次に、議案第86号・87号の工事請負契約について(余熱利用施設新築工事)(余熱利用施設新築電気工事)ですが、この施設は、本来県が整備すべきものとされていましたが、H14年7月、県は民間事業者を公募する等の方法で臨もうとしました。しかし、民間事業者からの応募はなく、やむを得ず県が応分の負担をすることを条件に、市が主体となり整備を引き受け、今回の契約にいたりました。基本設計が平成14年度の補正予算で、基本実施設計がH15年度の予算に計上されました。
  市民ネットワークでは、これまでの経緯の中で、スケートリンク建設の必要性への疑問や施設建設そのものへの市民参加の必要性について訴えてきました。
 余熱利用施設の熱源は、当初蒸気を利用した熱供給を想定したものが電気利用へと方向転換し、今回の設計では蒸気の熱利用は縮小されました。結果として蒸気の熱利用のみで考えられていた年間の供給量額は1700万円とされていたものが、電気で3700万円、熱供給で700万円の4400万円と大幅に増額となっています。
 また基本設計時に急がなければならない理由として揚げられた、NEDOの補助金は認められませんでした。そのことでも余熱利用施設としての位置づけを失ったのではないかと考えられます。
余熱利用施設の建設についても国に対し、H14年度、15年度と補助金を要望しているとのことでしたが、やはり認めれらなかったとのことです。
  H14年12月の基本計画では概算要求費16億円とされたものが、今年度の予算の中では約19億円の継続費として計上され、今回おおむね事業費が確定することになります。事業費の総額は、約21億円で基本計画で示された金額より5億円の増額となりました。県の応分の負担としては13億円とされていますが、5億円の増額となってもその金額は変わらず、増額分については全て市の負担となります。
 本年度の予算編成では、基金を取り崩して177億円の財源不足を補うという努力がなされており、余熱利用施設の事業費が大幅に膨らんだことに対し、より積極的な情報開示がなされたのか疑問です。アイススケート場、温浴施設の建設に当たっては、周辺の工場や進出会社との交渉、要望などはなされたようですが、すぐ近くに住居を構える美浜区の高浜・高洲地域の住民の要望を聞いたり、説明会を持ったりする機会はぜんぜんもたれなかったと聞いています。
 美浜区の地区連絡協議会からは要望が出ており、余熱利用施設の建設においては、住民参加で何が必要か考えて欲しいという内容のものでした。今回建設に当たり、住民の声はほとんど取り入れられていないと認識しています。

 議案第90号工事請負契約について(蘇我特定地区北側横水路改修工事(その2))ですが、新5ヵ年計画が見直されたことで、蘇我特定地区の整備が急速に進んでいます。今回の案件は道路拡幅と交差点改良をおこなう為に、横水路を改修するものです。
 市民生活にとっても重要な交差点改良ですが、通常その整備は長期間にわたり、今回提案されました、椿森陸橋交差点改良工事もようやく整備されようとしています。そうした中にあって、蘇我特定地区の中でも交差点改良を進めるための横水路改修など、都市基盤整備公団の進める土地区画整理事業の関連事業が急速に進んでいるようです。蘇我特定地区全体の調和を考えながら、住民意見、市民意見を取り入れ、事業の優先順位を決めていくことが必要です。
以上で市民ネットワークを代表しての反対討論を終ります。


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