1、議案第75号 千葉市保育所設置管理条例の一部改正について

福谷 章子

 まず始めに、議案第75号千葉市保育所設置管理条例の一部改正についてうかがいます。
 本議案は、千葉市保育所設置管理条例から土気保育所の項を削除するというものです。
 土気保育所は「千葉市新5カ年計画」において増改築事業として計画されていたにもかかわらず、このたび増改築ではなく廃園にしようというものです。 本議案により、土気保育所を選択した保護者の選択権は保障されず、保護者の意向に関わらず子どもたちを退園させなければなりません。人としての基本的信頼関係を築く年代の子どもたちにとっても、心を許した保育士との関係が切れるなど、環境の変化を強いられることから、この計画変更は大変大きな問題であると考えます。

  そこでうかがいます。
・ まず、土気保育所の現0歳児から3歳児にとっての保育環境が途中で大きく変わることに関してはどのようにお考えでしょうか。

・ 二つ目に、千葉市新5カ年計画の中で土気保育所同様に立て替えが計画されている大森保育所、千城台西保育所に関しては今後どのようにされるのかお答えください。

・ 三つ目に、次世代育成行動計画の中に今後の千葉市の保育所運営方針がうたわれるとのことですが、その決定プロセスを具体的にお示しください。また、その決定に本議案は影響すると考えられますが、ご見解をお聞かせください。


2、議案第76号千葉市立幼稚園設置条例の廃止について
 次に議案第76号千葉市立幼稚園設置条例の廃止についてうかがいます。

 本議案は、昭和44年千葉市との合併により千葉市唯一の公立幼稚園として役割を果たしてきた土気幼稚園を、施設の老朽化と園児の減少を理由に廃園にするというものです。千葉市が従来より幼児教育は私立幼稚園に委ねてきたこと、事務事業評価の観点から見直しがなされたことも背景にあり、平成16年度末をもって廃園し、跡地の有効利用も図られるとのことです。
  昨年11月に廃園通知の知らせが保護者のもとに届いてから廃園議案が提案されるまでの期間はわずか半年余りと、いかにも拙速でした。愛着を持ってそこに子どもを通わせている保護者のみなさんの怒りや落胆は察するに余りあります。

  そこで、3点、うかがいます。

・ まず、土気幼稚園の廃園に関し、いまだに同意を得られていない保護者の思いを、どのように捉えているかがおきかせください。

・ 二つ目に、千葉市も認識している自主保育クラス「たんぽぽ」に所属している待機児童をどう考えているかうかがいます。

・ 三つ目に、土気幼稚園は、合併前の土気町時代から続いた地域住民にとっても大切な思い出の場ですが、保護者や住民からその記憶を残すことについてどのような要望があるかお聞かせください。


3、議案第80号千葉市・四街道市合併協議会の廃止について
 議案第80号千葉市・四街道市合併協議会の廃止についてうかがいます。
 合併協議会の委員には、「四街道市の住民投票の結果を受けて、四街道市の市長と協議した結果、協議の継続は難しいとの判断で廃止を決断した」との通知がありました。

  合併協議会自体は、第5回を最後に四街道市の議員選出委員が決定できないためか、予定されていた協議会も開催することなく今回の廃止の通知となり、また市民や議会にも詳しい経過について説明がなされていません。そのせいもあるのでしょうか、四街道市民の盛り上がりに比べ、千葉市民の関心は高まらないように見受けられました。たとえば、傍聴者の総数は四街道市民188名に対し、千葉市民17名です。

 また、合併協議会では、合併の是非を含む両市の合併に関する協議を行うとしていましたが、合併の是非が議題になったことはありませんでした。

 さらに、会議運営規定によれば会議の議事は全会一致を原則とし、意見が分かれた場合は、三分の二以上の賛成を持って決することができるとなっていました。しかし、22回の採決のうち全会一致が4件、多数決による議決が17件であったことからも、全会一致を原則とせず運営が行われていたようにも思われます。合併協議会の設置にあたっての説明では、期限を定めず議論すると明言されていましたが、現実には5回で協議を打ち切られました。

 また、合併建設計画は、千葉市にも大きな影響がある事柄も含まれていましたが、市として市民に対する情報提供は行われず、合併協議会任せとなっていました。

そこで、以下3点についてうかがいます。
・ まず、今回の廃止を決断された経緯と市長の今のお気持ちをお聞かせください。

・ 二つ目に、合併の是非については議題にする予定があったのかうかがいます。

・ 三つ目に、市民意見が反映されるように積極的に情報提供をする必要があったと感じますが、ご見解をうかがいます。

4、議案第86号、議案第87号 工事請負契約について

 最後に、議案第86号と議案第87号の工事請負契約については関連がありますのでまとめてうかがいます。
 この議案は、隣接する新港クリーン・エネルギーセンターから供給される余熱を利用した施設である、アイススケート場及び温浴施設の工事請負契約で、総事業費21億円のうち施設新築工事9億円、電気設備工事2億5800万円余の契約に関する議案です。この施設は平成17年10月オープン予定で、その後の管理運営は指定管理者制度を導入して民間事業者に委ね、独立採算を目指すものです。

  平成14年12月に出された新港清掃工場余熱利用施設基本計画では、概算事業費16億円であったものが、実施計画が示された段階では21億円へと、5億円増額された経緯があります。本年度の予算編成では基金を取り崩して177億円の財源不足を補うという努力がなされており、このように事業費が膨らんだことに関して、より積極的な情報開示が必要であったと考えます。

  今回、契約議案が提案されたことにより、全体像がより鮮明になりました。アイススケート場のメインとなるリンクに関する冷凍設備等に関しては指定管理者が持ち込み、およそ3億円になるそうですが、工事着手の時期と管理者の募集時期がずれます。

そこで以下に2点についてうかがいます。
・ 冷凍設備は指定管理者が持ち込むと聞いていますが、建築工事や電気設備工事との整合は図られていますか。

・ 温浴施設に関しては、近隣の利用が見込まれますが、市民が利用やすい工夫・配慮はされているのでしょうか。また、それを今後の指定管理者選定のしくみの中でどのように反映させるのでしょうか。

  以上で、1回目の質疑を終わります。


2回目
 議案第75号、議案第76号に関しては密接な関連がありますので、あわせて発言いたします。

  11月の土気幼稚園ならびに土気保育園両園の廃園予告以来、あらゆる機会に廃園理由の正当性を求めてわたくしたち市民ネットワークでは質問をしてまいりました。

  しかし、残念ながら今回の提案は保育所の「待機児童解消」という目先の課題に振り回され、少子化対策の本質から大いにかけ離れたものであるとしか言いようがありません。

  土気幼稚園における、幼児教育を私立幼稚園に委ねてきたという既成事実をもってしての、強引な廃園決定は、ひとえに経済効率性が背後に見え隠れし、豊かな子育てを求めて努力している保護者の心を踏みにじるものであります。

  その跡地に定員を超えて多くの園児の居場所として定着しているような土気保育所を廃園にして、民間の社会福祉法人に新たに委ねるというのは、入所児童の減少によって廃園された検見川保育所と大宮保育所の事情と全く異なります。

  奇しくも先日、合計特殊出生率の全国平均1.29という数字が発表され、最低記録を更新しました。千葉市においてはさらに低い(1.20?)と聞いております。子育てをしている当事者の気持ちが尊重されるような社会でなければ、少子化に歯止めがかかることは無いということを、今後の施策決定において忘れていただきたくありません。

  そこで、ひとつうかがいます。
廃園によって、転園を余儀なくされる現0歳児から3歳児へは、具体的にどのような配慮が成されるのでしょうか。
以上、2回目の質疑です。
3回目

 ご答弁ありがとうございました。
 今回も、土気幼稚園に関しては「千葉市立土気幼稚園を存続させる会」より、土気保育所に関しては「千葉市立土気保育所父母の会存続問題部会」よりそれぞれ陳情が出されておりますので、常任委員会において精査してまいります。

  最後に、議案第80号、千葉市四街道市合併協議会の廃止についてですが、

 さる5月16日の四街道市の住民投票の前日、四街道市民の方から「千葉市はいったい四街道と合併がしたいのですか、したくないのですか」と尋ねられました。賛否が拮抗している中で、直前まで判断がつきかねている人にとってはいざという時になって、望まれてもいないのになぜ「賛成」と書かなければならないのだろうか、というのが率直な気持ちであると感じました。

  法定合併協議会を立ち上げた以上、たとえ編入合併であろうと千葉市民の意見も十分に汲みあげて、千葉市としての意志を確立し、四街道市民に対してメッセージを発する努力をするべきであったと考えます。今回の結果を受けての市長の心のこもったメッセージが市民に対しても議会に対してもないことは非常に残念ですということを申し上げて、質疑を終わります。


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